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Tottori (鳥取)

日本にはまさか砂漠があるとは思えなかったが、初めてそう言われたときにびっくりしたし、ぜひ一回行ってみようと思った。日本には砂丘がいくつかあると聞いたが、一番知られていて、観光にふさわしい砂丘は鳥取にあるというので、鳥取砂丘を見に行くことにした。

 

島根から鳥取へと向かったので、途中の米子というところにしばらく休むことにした。ミスドーナッツでパソコンを開いて本を書いていたら、隣に座っている二人のおばあさんに話しかけられた。どこから来たか、どこへ行くか、色々聞かれた。

「せっかく鳥取に旅行で来たのに、ミスドーナッツにいるなんて時間がもったいないよ」と言われた。「米子だと、花回廊は有名だから是非行ってみてね」

時間的に無理だったので花回廊には行けなかったが、後ほど調べてみたら花が咲いているときに行けば本当に奇麗で、花回廊を予定に入れないことに悔しく思った。仕方なく、予定通りに鳥取市へと向かった。

鳥取砂丘は鳥取駅からバスで15分ぐらいの近距離。遠足中の小学生と一緒にバスに乗って、席は小学生に占領されたので座れなかったが、活気に満ちていた雰囲気に浸かりながら小学生の会話を聞いていてとても面白かった。鳥取の小学生は遠足で砂丘に行くのが新鮮な気がした。同じく日本でも、遠足する場所が大きく変わるものだね。

砂丘の入口に警告の看板がかかっていた。夏になると、砂が熱くなって、50度まで上がる場合もあるという。なので、サンダルや裸足ではなくちゃんとした靴を履かなければならない。そして、熱中症にならないように帽子を被るなり、水を持参するなりしなければならない。幸い、私が行った日の前日は雨が降っていたので、天気はわりと涼しかった。砂丘に入ってすぐ馬とラクダが見えてきた。入口の所に乗馬とラクダとの記念撮影コーナーがある。ラクダの方だと、隣に立って写真を取れば100円、ラクダに乗って撮れば400円、それからラクダに乗って一周回れば1500円だと。私はすでにラクダに乗ったことがあるので、今度はラクダの隣で写真を撮ることにした。

砂丘に更に進むと、険しい砂の丘があって、そこを登れば海が見える。天気が涼しかったので、登るのにさほど苦労はしなかったが、やはり丘の頂上に着いた時に少し息が荒いだった。暑い日に来たら絶対大変だろうなと思いながら、丘の頂上に座って海を眺めていた。砂漠は水が不足しているというイメージだったので、砂丘がまさか海と隣接しているとは不思議だった。鳥取砂丘ではパラグライダーを体験することもできてとても斬新に思った。

鳥取は日本人でもあまり行かない都道府県なのだが、そこでは典型的な日本とは違う一面を持っている。日本ときたら砂漠や砂丘を思い浮かべる人は世界中にいないだろう。実は、こんな日本の一面もあるんだと。