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Saga (佐賀)

佐賀といえば・・

ほとんど何も思い浮かばない人が多いだろう。日本人の友達に佐賀県の名物やお勧めな観光スポットを聞いて大した返事が期待できない。とある朝に、ホテルでサービスコーヒーを飲みながら観光パンフレットをめくってみたら、とても見覚えのある名前が載っていた。

「大隈重信」だった。

1898年と1914年に2回も内閣総理大臣を務めていて、1920年に私の大学、早稲田大学を創立した、とても偉い人なのだ。誰もが知っている大隈重信だが、彼の出身はまさか佐賀県であるとは、知っている人は少ないだろう。

ということで、大隈重信の実家と墓場に行ってみた。墓場は想像以上に大きくて、2007年に早稲田大学創立125周年を迎えたので、墓場には祝125周年の花束が置いてあった。どうして125がそんなに大事な数字かと言うと、早稲田の学生なら知っていると思うのだが、早稲田大学の創立者大隈重信は、「人間の寿命は125歳である」という説を唱えていたそうだ。人間は理想的に生きていけば、125歳まで生きられると信じていた。というわけもあって、早稲田大学のシンボルである大隈講堂の時計台の高さは125尺である。

佐賀にいた日はとても特別な日だった。九州では桜が満開な時期でもあるが、それより全国が盛り上がっているイベントが行われていたからだ。日本で一番といっていいほど人気なスポーツ、野球の行事だった。WBCの決勝戦だった。私も、これは見損ねちゃだめだと思って、佐賀駅の近くにあるうどんやに入って、サラリーマンと一緒にうどんを食べながら観戦した。

さすが決勝戦で、さらに永遠のライバル日韓戦だけあって、先制点を抜かれては抜くような、とてもエキサイティングなゲームだった。日本の勝利が確定しそうになったと思いきや、10回裏で韓国に同点を奪われ、延長戦に入った。サラリーマンはランチタイムが終わったので、悔しくうどん屋を出て行ったが、私は幸い何の用事もなく残って最後まで見た。結局、日本の野球アイドルイチロー選手が延長戦でファインプレイを魅せたおかげで、日本代表がWBC二連勝を果たした。

佐賀県で見かけた謎のお洒落の建物