カテゴリー別アーカイブ: Miyazaki (宮崎県)

Miyazaki

To most foreigners, the word “Miyazaki” represents a famous animation movie director, Hayao Miyazaki, but unfortunately, this entry is not about anime, but about a prefecture in Kyushu which most foreigners have almost never heard of. However, many unexpected surprises awaited me when I went to Miyazaki in 2009 as part of a trip round Kyushu.

JR Hisatsu Line is one of the most beautiful lines I have ever taken, both in terms of the scenery that it passes by, as well as the interior of the train itself. Instead of rows of seats that we are normally used to, this train has an interesting layout inside. Round tables, round counters, and exquisitely designed walls and ceilings are not what we associate with trains, but this train gave me a pleasant surprise when I stepped into it. Not only that, as we passed by the beautiful greenery and scenery of mountain and rivers, an announcement is played continuously, describing and explaining to us the landscape flowing past the window panes.

続きを読む

Miyazaki (宮崎)

宮崎では初めてJR肥薩線に乗って。あまり聞いたことのなく、漢字すら読めなかった路線だったが、一回乗ったらきっと忘れられない一区間の電車の旅だった。電車自体も変わっている。電車に入ってみると、家族用の丸い席や、立つお客様のためのカウンター席など、観光用の設備が整っている。電車が出発すると、アナウンスだけでなく、観光のご案内まで流れるのだ。その時点に通っている山や川の説明とか、路線自体の歴史とか、色々解説が聞けるのだ。

JR肥薩線の特別な電車

そして、何も知らずに肥薩線の電車に乗った私は、思いもよらぬサプライズが待ち構えていた。

八代駅から人吉駅までの間では、今まで見た川の中で一番と言っていいほど奇麗な川が見られる。電車に乗りながら、日本三大急流のひとつでもある球磨川に添って、深い渓谷を縫い走る景色を眺めることができる。人吉駅を出ると、吉松駅に向かっている間に、熊本県と宮崎県境の山地を超えるルートになる。その山地の高低差は430メートルにも及ぶとのことだ。そして、最後に、肥薩線で最も長いトンネルを抜けると、目の下にどこまでも続く盆地が広がってくる。目の前には霧島連山から桜島まで、果てしなく続く絶景が現れる。これが、日本一の車窓風景だと言われている。

日本一の車窓風景に着いたとき、その絶景を乗客に写真を撮ってもらえるように止まった。私も思わずカメラを出して、ぱちぱちと連写してしまった。

インターネットで宮崎の観光地を検索してみたら、最初に出てきたのは日南と青島だった。予定に合うように、あまり遠くまで行けないので、青島に行くことにした。しかし、特に何も調べもせずに行ったので、何を期待すればいいのか分からなかった。青島駅から海辺に沿ってしばらく歩いてみると、細い橋でつながっている島が目に入ってきた。これが青島だと、初めてわかって思わず写真を撮ったが、近づいてみると、自分の目を疑うほどとても不思議な景色が現れた。

 


 「鬼の洗濯板」と呼ばれる青島の隆起海床と奇形波蝕(きけいはしょく)の痕跡だという。水面に凹凸の形をした岩がずらっと並んでいて、まるで洗濯板のようにみえるため、「鬼の洗濯板」だと呼ばれるとのことだ。青島の周囲は1.5キロしかなくてさほど大きい島ではないので、私はぶらぶらと一周散歩してから、島を離れ、旅を続けた。