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The Kanto Festival (竿燈祭り)

秋田県といえば、秋田美人を思い浮かべる人もいるだろうが、私には、竿灯祭り、きりたんぽなどが印象が強いです。

2009年の夏休みに友達と東北三大祭りを回ってきたときの写真です。

18時になると、竿灯入場が始まり、笛の音と同時に、老若男女が竿に結ばれた提灯を運んで路上に出てきた。大若、中若、小若と幼若と4つの種類に分かれる。大人用の大若は46個の提灯もついていて重さは50キロをも及ぶという。年齢層によって、提灯の数、重さと長さが異なり、小学生用の幼若は5キロぐらいらしい。

笛が鳴ると、横になっていた若を思いっきり立て起こし、最初は片手に載せてバランスを取りながら、竿が揺れ始めると思いきや、ぱっと額、肩、腰に載せたりして、観客を魅惑した。疲れてきたら、他の人に代わってもらって、掛声をかけながら、パフォーマンスをしていた。

時には、風に吹かれたり、バランスが崩れたりして、竿が観客のほうへ倒れそうになる。50キロもの提灯を観客にぶつけたら、さすがに事故になるのだから、そんな大惨事を防ぐため、観客席の上には倒れる竿を支える縄がついていた。竿のバランスが崩れ、倒れそうになると、観客からも絶叫交じりの歓声を上げる。観客に当たりそうになっては、縄にかかって、観客からまた安堵めいた歓声を上げる。

日が暮れて、周りが暗くなっている中、微かに光っている提灯は町を点灯している。風に吹かれてちらちら明滅しそうでしない提灯の明かりは幻想的な雰囲気を作り上げている。そして、その下で汗を流しながら手を震えながらも全力を尽くして支える人々は、まるでこの町に明かりを与えることが身の役割みたいで、竿が倒れて明かりが消えないように必死にバランスを取ろうとしている。ただでさえ持ちあげるのが苦労なのに、笑顔で色々な技を見せて観客を喜ばせるのがとても微笑ましい。

秋田竿灯祭り情報:http://www.kantou.gr.jp/index.htm