Fukushima （福島）

 

 

東日本大震災後に原発の問題で外国で一気にで有名になった福島県だが、震災後に「夢のプロジェクト」で岩手県と福島県に行った時、福島県の違う一面がみれた。

福島には佐藤先生という、馬場先生のお友達に案内していただいた。佐藤先生も車を運転しながら福島の色々な話を聞かせていただいた。福島では福島市佐原小学校に訪問させていただいた。佐原小学校はもともと20人の生徒しかいなかったみたいだけど、原発の問題で避難してきた生徒が多くて、今年の生徒数は100人になったそうだ。考えてみれば、生徒の中では8割が転校生で、しかも色々な学校から来ているので、きっと馴染むのが大変だろうが、生徒たちとお話をした時、みんな仲良さそうだったので、とても嬉しかったのもあれば、ほっとした感じもした。

佐原小学校でみんなの前で集まった絵を見せながらお話をさせていただいた。そのあと1年生のクラスで生徒に自分の夢を描いてもらった。サッカー選手、ケーキ屋さん、クッキーやサン、マラソン選手などといった幅広い夢をみんな発表してくれたが、その中には突拍子もない面白い夢もあった。

「みなさんの夢は何ですか？」という私の質問に対して、「マリオになりたいです！」と手を上げて即答した子がいた。先生を含めてみんな思わず笑いだしたが、後ほどその理由を聞いてみると、「マリオは運転が速いから、万が一原発に問題が起きた場合、マリオカートで家族を連れて逃げられる」と大人びた発言でみんなを納得させた。

岩手県も福島県も外国人はともかく、日本人の中でもあまり知られていない都道府県なのだが、東日本大震災で一気に少しよくない意味で有名になったが、私が今回この二つの学校に訪問させていただいて、日本の違う一面が見られた。宮古駅で見かけた、ハトに餌をやるおじさんとか、積極的に自分の地元である福島を紹介してくださる佐藤先生とか、それから学校の先生方と生徒たちの楽観的で前向きの態度などは、私の考え方まで変えたのだ。